インターネットトラブルにご注意を

弁護士 井上  泰

2017年11月20日

1 最近の相談事例
 学生時代の友人から子どものインターネットのトラブルの相談を受けました。
 小学校高学年の子どもがゲームの攻略サイトをみていた時に、いきなり、「登録が完了しました。会員費用として月額**万円が必要となります。退会を希望する場合には、24時間以内に下記連絡先にお電話のうえ手続きをしてください。手続きをされませんとその後、課金が継続されます」という画面が表示され、お子さんは突然の事に慌ててしまい、大泣きをしながらパソコンを強制終了して、父の会社に連絡をしてきました。
 幸い、お父さんが家に帰りパソコンを確認しましたが異常は見られなかったということでしたが、すくなくともこのようなサイトに子どもがアクセスしてしまったので今後なにか問題は生じないだろうかというご相談でした。

2 よくわからない画面が表示されたときの対処方法
 最近はGoogleを語って、自分の使用しているスマホの機種を特定した画面が表示され、「ウイルスに感染しました」「スマホバッテリーが壊れており修復が必要」などという画面が表示され、その誘導に乗ってクリックすると有料アプリをダウンロードすることになる等の手口も存在しているようです。
 パソコンやスマートフォンでの操作中に「登録が完了しました」「ウイルスに感染しました」「**が壊れており修復が必要です」などとの画面が表示されたとしても慌てて、その連絡先に連絡をしたり、誘導されたサイトへのアドレスをクリックしてはいけません。
 そのような誘導に乗って連絡したことで、かえって個人情報を相手に情報提供することになり、その後、執拗に電話連絡やメールで攻撃されるなどさらなる二次被害に発展する場合があるからです。
 また、「退会手続きをするには未納金を支払う必要がある」「すぐに連絡したら減額する」などという表示が繰り返し表示され、他の操作ができなくなる事も報告されています。
このような場合には一旦電源を落とし、その後、検索履歴のキャッュなどの削除で対応するなどの対処法もあるようです。
 いずれにしても、まずは慌てないこと、特に身に覚えはなくとも利用料や登録料の請求などといわれて、焦って状況を悪くしないことが大切なことだと思われます。
 子どもの場合にはゲームの攻略サイトに関連して被害に遭う場合が多いようなので注意が必要です。

3 画面表示にしたがってアクセスしてしまった場合の対処方法
 表示に従ってさらなるアクセスを行ってしまい相手に個人情報を与えるなどして、直接不当請求を受けるようになったような場合には、消費生活センターや法律家に相談し、その不当請求への対応を行って請求を止める方法もあります。
 明らかに詐欺や恐喝などと思われるような場合には、記録をしっかり残して所轄の警察署へ相談して対応することも考えられます。
 いずれも個別の状況にそって冷静に対応することが大切です。
 冒頭にご紹介した私が友人から受けた相談については、しばらく様子を見ることにしました。その後、金銭の請求やメールなどは何の問題も生じていません。ただ検索履歴のURLについては画面を印刷するなどして証拠を残し、お子さんがアクセスした時間や様子を記録しておくようにアドバイスしました。

4 インターネット被害に遭わないようにするために
 インターネットは大変便利でまた上手に利用すればすばらしいものである事は間違いありません。しかし、その世界は非常に複雑で、それを悪用する人たちの様々な詐欺的な手段も日々巧妙になっています。また、客観的に裏付けのない情報も大量に溢れています。
 従って、そこで表示される情報を自分自身で見極める力を養うこと、また子どもの操作の場合には親が子どもとインターネットのすばらしさの話と合わせていろいろな落とし穴があることを教えることはもちろん、フィルタリング等の対策をきちんと行うなどして、トラブルに巻き込まれないようにする事が肝要かと思います。

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