日々の出来事・ブログ
2015年
2015年 仕事納め
12月28日、2015年の仕事納めを迎えました。
今年も全員揃って仕事納めが出来ました。
2016年は1月7日(木)から業務開始です。
今年も一年ありがとうございました。
2016年もどうぞよろしくお願いいたします。
事務局A
コンサート
私もコンサートの話題です。といってもこちらは近所の小さなホールですが、先週土曜日、ソプラノ歌手4人によるクリスマスコンサートに行ってみました。
知らない曲も多くありましたが、 カッチーニのアベマリアですとか、歌劇ジャンニ・スキッキの中の「私のお父さん」ですとか、好きな曲もたくさんあり、楽しく聞くことができました。
また、同じソプラノでも、軽やかな方、声量のある方、透明感が際立つ方、柔らかな方と皆様持ち味が違い、その点も楽しめました。
「私のお父さん」は、昔、「異人達との夏」という映画で印象的に使われていた曲でもあります。原作が山田太一さん、映画の主演は風間杜夫さんと名取裕子さん、風間杜夫さんの若くして亡くなられたご両親役は片岡鶴太郎さんと秋吉久美子さんだったと思います。
小説を読んだ場合、映画化されたものは余り見ないのですが、「異人達との夏」は本でも読み、映画も見ました。映画は映画で良かったです。一番心に残っているのは、やはり「私のお父さん」が流れるシーンでした。 ただ、嘘か真か、原作者の山田太一さんは、試写を見るなり憤然席を立った・・などという話しも小耳に挟んだことがありますが。
話しが逸れましたが、栗山弁護士も言うとおり、やはり、生で聞くのはとても素晴らしいです。
ということで、来週は、22日に横浜美術館のホールで開催されるクリスマスコンサートに業務後行ってきます。こちらも、歌劇ラ・ボエームやメサイアからハイライトということで楽しみです。
年明けには、同じ近所の小ホールで開催されるバイオリンのコンサートも予約しました。
忙しい中でも、音楽に身を浸す幸せな時間は作っていければと思っています。 弁護士 野呂芳子
音楽に感謝!
最近2度クラシック音楽のコンサートに出かけました。
1つはグスターボ・ヒメノ指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(オランダ)、もう1つはワレリー・ゲルギエフ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ)です。
会場はおなじみのミューザ川崎とサントリーホールでした。
演目はとてもメジャーな曲ばかりで、前者はベートーヴェンとチャイコフスキーのそれぞれ第6シンフォニー『田園』と『悲愴』、後者は、わが国の誇り辻井伸行との共演でのベートーヴェン・ピアノ協奏曲第5番『皇帝』と、再びチャイコフスキーの『悲愴』。
『皇帝』は辻井君が得意のレパートリーのようで、大迫力があり、かつ繊細なピアノとオーケストラのマッチングはすごくて、曲が終わった途端、割れんばかりの拍手でした。おまけにアンコール3曲というのも、すごいサービス精神です(ベートーヴェン『悲愴』ソナタ、ショパン『革命』等)。
でも、それより自分の目当ては、チャイコフスキーの『悲愴』の聴き比べです。
この曲は、コントラバスが8台も並んで床からずっしりと伝わってくるような重低音、踊るようなメロディーを奏でる木管楽器、大音量で激しいけど決してうるさいと感じない金管楽器と弦楽記との融合など、何度聞いても、本当に素晴らしくて、チャイコフスキーは天才だと思うのですが、これをミューザではオーケストラの後方(打楽器のある方・指揮者の顔が見える方)から、サントリーホールでは真正面(指揮者の背中が見える方)から鑑賞できて、こんな贅沢はない!というほどの幸せな時間だったのです。
オーケストラはいずれも世界レベルなので、どうしても指揮者の比較になってしまうのですが、巨匠ゲルギエフの指揮は、各楽章とも、指揮者が独創的に作り上げる芸術作品のようでした。何度も聞いて覚え込んでいる楽曲だけに、曲のテンポ、演奏方法のメリハリ、楽器の音量のバランスなど、ここでこうするぞ、という個性が曲全体に出ていて、それだけでハイテンションになります。
ポピュラー音楽でもそうですが、やはり生演奏はすごい。最近、劇場やコンサートホールの閉鎖問題など話題になっていますが、音楽家にはどんどんライブをやってほしいと思います。
弁護士 栗山博史
久しぶりに・・・
秋の夜長、読書を楽しんでいるとブログに書きましたが、先日、久しぶりに間抜けなことをしてしまいました・・・
本を1冊読み終わり、積み上げてあるまだ読んでいない本を手に取りました。
内容は、ミステリーで、
知り合いを誘って旅に行く・・・別荘で事件が起きる・・・容疑者として名前が挙がるのは、あの人とこの人・・・
3分の1ほど読んだところで、私が思っているストーリー展開とぴったり一緒!私ってすご~い!!!と、思ったのですが、ん?そうではなくて、もしかして、先日読んだのかな・・・あれ?でも、記憶にない・・・。
ちょっと飛ばして結末を読んでみたら、間違いなく、知っている終わりかた。ということは読み終えていたようなのです。
通常は最初のところを読むと前に読んだとか、読んでいないとかすぐに気がつくものですが、まったく記憶にないので、きっと前に読んだときは半分寝ながらだったのでしょう。
今回はちゃんと内容を覚えているから、「2度あることは3度ある」にはならないと思うのですが・・・
事務局A
話題の本を読んで
夏に発表された芥川賞受賞作の『火花』(又良直樹)と『スクラップ・アンド・ビルド』(羽田圭介)、そして直木賞受賞作の『流』(東山彰良)を読んでみました。
芥川賞受賞作を読んだのは、田中慎弥の『共喰い』以来、直木賞受賞作は、安部龍太郎の『等伯』以来、久々です。
『火花』については、読書好きの何人かの人と話をしたのですが、感想は、神谷先輩がおかしくなってしまう最後のシーンがあまりにも唐突で…というもので、高評価は少なかったのですが、私としては、著者が語る「本当の地獄は、孤独の中にあるのではなく、世間のなかにこそある」というフレーズが印象的で、芸(芸術)の本物を追求するということと、しかし、その「本物性」の評価が大衆社会(世間)に委ねられているがゆえの苦悩を、芸とは縁のない外野にいながらも感じることができました。全く違う職業ですが、弁護士業界でも、同じようなことを感じることが多いからでしょうか。
『スクラップ・アンド・ビルド』も『火花』効果でしょうか、同様にベストセラーになりました。介護を要する祖父と同居し、向き合う若者の物語ですが、介護という重いテーマをユーモラスに描きながら、若者、母、叔母などの登場人物を通して、本当の思いやり・優しさとは何かを問いかけ、また、主人公が上から目線で見ていた祖父の人間としての強さに気付かされるなど、こちらも読んでよかったな、と。
『流』は、祖父を風呂で溺死させられるという衝撃的な事件の第一発見者となる台湾人の青年が、祖父を殺害した犯人を捜そうと奮闘する物語。この点ではミステリーですが、過去の戦争(日中戦争・内戦)を題材にして、復讐と、それと対極の許し、といった深いテーマを扱っている小説です。やはり直木賞受賞作は読みごたえがありました。
それぞれの次回作を期待したいと思います。
弁護士 栗山博史