日々の出来事 …ブログ
2012年
30年前の思い出
10月25日夜、NHK番組「らららクラシック」を観ました。ゲストは、世界的指揮者のロリン・マゼール。現在82歳。NHK交響楽団と初共演だといいます。
約30年前、中学生のときにFMラジオで聴いたマゼール指揮のドボルザーク交響曲第9番「新世界より」。第1楽章の有名なフレーズ「ターッタッタッター ターラッラッタッター」を、妙~に引っ張って演奏するところになぜか魅了され、マゼールがフランス国立管弦楽団と来日すると知るや、何とか2階席のチケットを確保して、東京文化会館に足を運んだことを昨日のことのように思い出します。プログラムの1つはもちろん「新世界より」。一緒に行った友だちもめちゃくちゃ感動していました。
それ以来、クラシック音楽のレコードを買うときは、マゼール指揮のものばかり探していた記憶です。
高校・大学では、フォークギターやバンド活動に夢中になり、しばらくクラシック音楽から離れましたが、ここ数年は、昔に戻るというのか、年齢を重ねたせいなのか、再びクラシック音楽の魅力にとりつかれるようになりました。今は、昔ほとんど聴いたことがなかったマーラーの交響曲を(長いので)じっくり聴いています。
当たり前だけど、おじいちゃんなってしまったマゼールを見て、僕も年をとるわけだなぁ~と、勝手に納得。残りの人生(じじくさいですが)、素晴らしい音楽を聴いて楽しく生きるぞ!と密かに思ったひとときでした。
弁護士 栗山博史
永井するみさんについて
先日、私が割合好きな作家であった永井するみさんの著作名を確認したいと思い、ネットで検索したところ、約2年前に、49歳の若さでお亡くなりになっていたことを知りました。
永井さんは、東京芸術大学の音楽学部を中退し、北海道大学の農学部を卒業され、日本IBM等に勤務されたという異色の経歴を持っておられた方でした。初期のころは、稲作をテーマにした農業ミステリーともいうべき「枯れ蔵」、音楽を扱った「大いなる聴衆」、コンピューターを扱った「ミレニアム」など、他の作家の方にはなかなか書くことができない作品を次々と発表されておられました。「大いなる聴衆」は、天賦の才を持つものと持たざるもの、その残酷さ、双方に起こる悲劇を生々しく感じさせられ、特に感銘を受けたことを憶えています。
途中からは、いわゆる「普通の恋愛小説」が多くなったように感じられ、暫く遠ざかってしまいましたが、永井さんにしか書けない独自の世界を持っておられた方ですから、もっとたくさんの作品に触れたかったと、とても残念です。
ご冥福をお祈りします。 弁護士 野呂芳子
今季第1号
再会
私は前身が銀行員なのですが、先月、数年ぶりに、同期入行の仲間達と再会しました。同期の多くは、もう部長や支店長といった要職についているのですが、会えば皆たちまち入行した頃のフレッシュな新人に戻ってしまい、いつまでも話はつきず、とても楽しいひとときを過ごしました。皆、これまでにはそれぞれに色々苦労もあったでしょうが、こうして元気で、古い仲間と笑いあえることはとても幸せなことだと思います。こうした仲間をこれからもずっと大切にしていきたいと思います。 弁護士 野呂芳子