音楽に感謝!

最近2度クラシック音楽のコンサートに出かけました。

1つはグスターボ・ヒメノ指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(オランダ)、もう1つはワレリー・ゲルギエフ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ)です。

会場はおなじみのミューザ川崎とサントリーホールでした。

演目はとてもメジャーな曲ばかりで、前者はベートーヴェンとチャイコフスキーのそれぞれ第6シンフォニー『田園』と『悲愴』、後者は、わが国の誇り辻井伸行との共演でのベートーヴェン・ピアノ協奏曲第5番『皇帝』と、再びチャイコフスキーの『悲愴』。

『皇帝』は辻井君が得意のレパートリーのようで、大迫力があり、かつ繊細なピアノとオーケストラのマッチングはすごくて、曲が終わった途端、割れんばかりの拍手でした。おまけにアンコール3曲というのも、すごいサービス精神です(ベートーヴェン『悲愴』ソナタ、ショパン『革命』等)。

でも、それより自分の目当ては、チャイコフスキーの『悲愴』の聴き比べです。

この曲は、コントラバスが8台も並んで床からずっしりと伝わってくるような重低音、踊るようなメロディーを奏でる木管楽器、大音量で激しいけど決してうるさいと感じない金管楽器と弦楽記との融合など、何度聞いても、本当に素晴らしくて、チャイコフスキーは天才だと思うのですが、これをミューザではオーケストラの後方(打楽器のある方・指揮者の顔が見える方)から、サントリーホールでは真正面(指揮者の背中が見える方)から鑑賞できて、こんな贅沢はない!というほどの幸せな時間だったのです。

オーケストラはいずれも世界レベルなので、どうしても指揮者の比較になってしまうのですが、巨匠ゲルギエフの指揮は、各楽章とも、指揮者が独創的に作り上げる芸術作品のようでした。何度も聞いて覚え込んでいる楽曲だけに、曲のテンポ、演奏方法のメリハリ、楽器の音量のバランスなど、ここでこうするぞ、という個性が曲全体に出ていて、それだけでハイテンションになります。

ポピュラー音楽でもそうですが、やはり生演奏はすごい。最近、劇場やコンサートホールの閉鎖問題など話題になっていますが、音楽家にはどんどんライブをやってほしいと思います。

弁護士 栗山博史