夏の終わり

先週から昨日にかけて、急に涼しくなり、夏がもう終わってしまうのか、と寂しくなりました。今年の夏休みは、遠出の旅行をすることもなく、飛び石で休みをいただき、音楽を聴いたり、読書をしたり…という、まったり夏休みでした。

ちょっと振り返ってみますと…

☆クリス・ハートのコンサート@NHKホール

 J-POPの名曲やオリジナル曲を約3時間聴かせてくれるという充実したコンサートでした。Kiroroの『未来へ』とか、中島みゆきの『糸』とか、木内裕作の『home』とか、やっぱり名曲です。外国人がここまできれいにJ-POPを歌い上げてくれるというのは本当にすばらしい。スペシャル・ゲストとして、同じ事務所の先輩というMay J が登場して、『アナ雪』を歌ったり、なかなか盛り上がってました。クリスは本当に歌がうまいですし、徳永英明や稲垣潤一のようにクセがないので、聴きやすい。今後も頑張ってほしいボーカリストの一人です。

☆小田和正のコンサート@横浜アリーナ

 66歳という年金世代なのに、なんだ、相変わらずのこのクリスタルな歌声は!?。しかも、会場を走り回っているし…。オフコース時代の「愛を止めないで」「YES・NO」などは、40代後半のおじさんとしては懐かしくて思わず歌ってしまいました。

 小田さんは、やはりギターよりも、ピアノ弾き語りですね。弾き語りの「言葉にできない」は最高でした。ただ、残念なのが、最近の曲の歌詞に深みがない、というか…。小田さんは詩人というより、やっぱりメロディーメーカー。曲が良いので許します(偉そう(>_<)) あの歌唱力・歌声はいつまで続くんだろう。ある意味、化け物です。

☆STAND BY ME ドラえもん(映画)

 いつも聴いている秦基博くんが主題歌『ひまわりの約束』を歌っているし、3Dだし、大人でも泣けるという前評判に釣られて観に行きました。昔マンガで読んだストーリーが盛りこまれてて、すごく懐かしかったんだけど、しかし、泣けはしなかった。感受性が鈍っているのかな?秦くんの歌もエンドロールで流れるだけだったし…。残念。

☆この夏に読んだ本で良かったのは、『教誨師』(堀川惠子著)と『楽園のカンヴァス』(原田マハ著)。

 Δ前者は、死刑囚に向き合う教誨師を長年してきた浄土真宗の住職(故人)からインタビューしたものをまとめたものです。宗教家は、人が善く生きるように導くはずなのに、教誨師は、死にゆく人の精神を救うという仕事です。一人の人間である死刑囚と向き合えば向き合うほど、この人に生きてほしいと強く思うこともあると思います。しかし、その人を決して生かすことはできない、そういうジレンマを抱えた中で、できることを淡々と実践してゆく。これは大変な仕事だと思いました。死刑囚に接する際に、説教する・されるという上下関係から、住職自身が、自分も(アル中で苦しみ)悩める人間だと打ち明け、同じ目線で接するようになってから、死刑囚と自然に話ができ、わかり合えるようになったということです。私たち弁護士も、依頼者・相談者を導くとされる職業なので、つい「上から目線」になりがちです。強く心に留めなければならないと思いました。

 Δ後者は、アンリ・ルソーの絵画『夢』を巡るミステリー。絵画が真作か贋作かを、ルソーをめぐる19世紀の物語を読んで鑑定するというもので、絵が好きな人にはなかなかおもしろいと思います。4年ぶりのオルセー美術館展のチケットをかなり前に買ったまま、まだ行っていませんが、早く行きたくなりました(今回は印象派展なので、4年前と違ってルソーは来ていないと思いますが…)

 というような感じで、よい感じで息抜きできた夏休みでした。

 涼しい秋は、クラシック音楽のコンサートに行くのを励みに、仕事に邁進したいと思います。 

 弁護士 栗山博史