音楽で心と頭をリフレッシュ

 まだ暑い日が続きますが、9月も中旬を過ぎ、さすがに猛暑日はなくなりましたね。みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。私は、今年の夏は旅行などで遠出することもなく、読書をしたり、音楽を聴いたり、ジムに行って汗を流したり、庭木を切ったり、と、のんびりした時を過ごしました。

 コンサートホールにも足を運びましたが、いずれも大当たりでした。

 1つは、佐村河内守の交響曲第1番『HIROSHIMA』です。佐村河内さんは、SMAPの中居君の『金スマ』やNHKスペシャル等で話題になった、音を失った作曲家です。耳が聴こえなくなっただけでなく、ゴーっという耳鳴りが続く中、天から降りてくる旋律を、絶対音感を頼りに音符に落とし込んでいく、といいます。大震災のあと、絶望に苦しむ被災者に希望を与える楽曲として知れ渡り、クラシック分野では珍しくオリコン・チャートに入り、20万枚近く、売れているとか…。全国コンサート・ツアーが行われていて、どこも満席。私も、TVを見てCDを購入し、コンサートに行きました。

 約80分間にわたる大作の中、第三楽章の最後の5~6分間が、まさに希望のシンフォニーと言われるにふさわしい圧巻のメロディーなのですが、涙が溢れてきて、止まりませんでした。

 もう1つは、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『リゴレット』です。クラシック音楽は好きだけど、どうもオペラは…と思っていたのですが、何年か前に、先輩弁護士から、「オペラは本当にいいよ」と言われて、いつかは…と思っていました。そうしたところ、ちょうど、今年は、ヴェルディ生誕200年ということで、プログラムが多い。この機を逃してはいけないと、ラ・トラヴィアータ(椿姫)⇒リゴレットと、ビギナー・コースを歩んでいます。

 ミラノ・スカラ座の日本公演を観に行きましたが、いやぁ~、感動です。まず、舞台が綺麗。そして、何より、イタリアの名バリトン、レオ・ヌッチの歌声は素晴らしかった。演技者としても熟練でした。もう71歳だというのに…。ミュージカル『ミス・サイゴン』を観たとき、エンジニア役の市村正親には、その演技で舞台を包み込んでしまうオーラに圧倒されましたが、今回の『リゴレット』では、ヌッチの歌だけでなく、指揮者・楽団によって作り出される音楽が躍動して(もちろん、イタリア語はわかりませんよ(^_^;))、舞台と一体化。素晴らしかったです。たまたま座った席が、オーケストラ・ピットがよく見えるところだったので、より一層、舞台と音楽の一体性を感じられたのかもしれません。

 時間にすれば僅かではありましたが、日常業務から解放されて心と頭をリフレッシュできる貴重な時間でした。

 今年もまもなく10月。いい季節になります。元気をもらったので、年末に向けて忙しくなる仕事を一頑張りしようと思います。                                                 

                                                         弁護士 栗山博史